2018年5月4日金曜日

レンタルバイクのMT-09で熊本までツーリングしてきた

経緯

地元が九州なので、よくバイク繋がりの関係の人たちから「バイクで帰ってツーリングしないの?」と訊かれる。関東から乗車して帰るにも、フェリーに乗って帰るのもなかなか時間がかかるということでレンタルバイクでツーリングした、というお話。

準備編

GWにレンタルバイクでツーリングをしようと思って、少しずつ実家にヘルメットやら革ジャンやらを送って準備していた。当初の予定では5/2にカワサキZ650を借りてツーリングするつもりだったけれど、あいにくの雨となってしまった為、そちらはキャンセルして改めてYAMAHA MT-09を借りて熊本までツーリングしてみることにした。24時間レンタルなので翌日の開店時までに返せばいいので少し気が楽。実はこれが初めてのYAMAHA車に乗車する機会である。MT-07の方がいいな、とか思っていたけれど3気筒のバイクも初めてだし、評判も良さそうなので今日のツーリングがどうなるか楽しみ。

当日

バイクをレンタルの手続きをしながら、バイク屋さんの方に道を教えてもらって九州自動車道へ乗ってアクセス。まずは古賀SAで最初の休憩。

YAMAHA MT-09 初めてのYAMAHA車
この格好だと阿蘇の山の上はちょっと寒かったです
九州自動車道に乗って福岡を抜けて熊本へ向けて一気に走る。九州の地元にいた頃は九州の西側(福岡、熊本、鹿児島方面と佐賀、長崎方面)にしか高速は通ってなかったけれど、ツーリングマップルを見てみるとずいぶんと整備が進んで東側(大分、宮崎方面)も便利になったようだ。

目的地は熊本城と阿蘇山の2か所。九州自動車道を植木ICで降りたら国道3号線に沿って南下すると熊本城は割とすぐだ。インターを降りてから馬刺しの看板がたくさんあったので、ここで食べておけば良かったと後から少し心残り。

熊本城について

中学校の修学旅行で来て以来、あとはテレビで見たりするくらい。最後に完全な姿を見たのは震災に遭う前の2015年のブラタモリで、だったと思う。間近に見てみるとまだ復興最中で、痛々しい姿を目の当たりにする…。中も入れるところは一部なので、入館料みたいな形でお金は落とせなかったけれど、売店で売っていた熊本に関するグッズを買うと復興に一部が使われるということなので「くまもん」のストラップを買ってみた。

ニュースやその他の情報で聞く限りは、熊本城はオリジナルの状態を保っていたのは明治始めまでで、西南戦争の折に焼失している。その後は、太平洋戦争後に大小3つの天守のうち小天守1つが鉄筋コンクリート製で復元されていたようだ。震災後のニュースでも明治以後に積まれた石垣は壊れてしまったけれども、加藤清正時代に積まれた石垣は堅牢に残っていたとか。

城の敷地に入って天守の方を望むと復興工事の最中

ここの石垣は壊れてしまっている

隅石を残して真ん中の石垣は
ズームすると反対側が見える

西南戦争の戦場にもなったそうだ

大手門から入る辺りも石垣が壊れてご覧の通りに

ここも石垣が酷く壊れてしまっている

戦後に鉄筋コンクリートで再建された小天守

復興を待つ工事中の三天守
早く元の姿に戻れることを地元の方たちも望んでいるだろう
築城した加藤清正公の大河ドラマを実現させたい団体の署名があったので署名してきた
すっかり愛車気分のMT-09
 熊本城は想像以上に破損が酷かったし、復旧の工事も大変だった。地元からは少し離れたところなので、帰省のたびにとは行かないけれど、お城の中には入れない(もちろん入館料も無し)のに多くの人々が訪れているのを見て、元の姿に戻ることを待ち望んでいる人たちが多いことを実感した。

熊本市街で馬刺し屋さんを探す

お昼時を少し過ぎて13時くらい。高速のICを降りた時に馬刺しの看板がたくさん見えたので、馬刺しの食べられるお店を探して市電の走る熊本市街地をMT-09でウロウロする。途中、信号待ちで斜め前に停まったミニバンから5、6歳の男の子が窓から顔を出してこちらに手を振ってくれた。こちらも手を振り返すと、男の子は嬉しかったのか、車内のご両親に報告した(と思われる)後、ピースサインやサムズアップをする。こちらも男の子と同じハンドサインを彼に送り返す。こんなハンドサインのやり取りを5、6往復して、ほんの1、2分くらいの時間だったと思うけれど、とても喜んでくれたし、こちらも温かい気持ちになった。(あの子ももしかしたら将来、バイク乗りたいとか言い出すかなぁ、とか一人で勝手に思ってた。)

ガソリンを入れたり地図を見て馬刺し屋さんには辿り着いたもののランチタイムを過ぎてしまい、夕方までは閉店しているお店ばかりとなったので、断念して阿蘇山へ向かうこととする。

阿蘇山へ

国道57号線(豊後街道)で阿蘇山へと向かう。 ここからはだんだんとツーリングのバイカー達が増えてきて、ヤエー(ピースサイン)してくれたり手を振ってくれたりするので、こちらもヤエーしまくるぞ!と意気込んですれ違うバイクには左手で手を振りまくっていく。関東にいる時はほとんどこういう事をしないのだけれど、やっていると段々と楽しくなって、周りのバイカー達との一体感が勝手に自分の中で醸成されていく。

だんだんと標高が上がってきて、ジーンズに革ジャン(その下はTシャツ)という出で立ちでは寒くなってくる。大観峰へと向かうルートで地震で崩れて通れない道もあったりとかで迂回しつつも、阿蘇パノラマライン、ミルクロードを伝って阿蘇の外輪山を走る。どうせカルデラになっているので、ぐるっと一周回っても大観峰には辿り着けると考えての走行である。

大観峰とはだいぶ離れているものの、兜岩展望台にたどり着いて、この日初めての食事。と言ってもソフトクリームだけれど。

寒いけれど空腹にはたまらんです。

兜岩展望台からの眺め
 もう15時を回っているので、ここから阿蘇の大観峰だけは行っておこうと地図だけを再確認して再出発。カルデラの上の外輪山はバイカーだらけで天気のいいGWはやはりツーリング日和だ。

16時を回ったころ、ようやく大観峰に到着。今日一日で一番バイクをたくさん見た場所だった。アメリカンからSSまで色んなジャンルのバイクがたくさんいる。

カルデラの中の雄大な景色を望みながら、大観峰で出店もたくさんあるので、軽食をつまみながら休憩。最初は雨でもいいか、と思って当初の予定をゴリ押ししようかと思ったけれど、晴れた日に変更して正解だった。ここまで登って何も見えないのと、この雄大な景色が見えるのとでは天地の差だもんね。

大観峰からの眺め

この石の周りで写真を撮る人たちが多かった

猿回しもやってたりしてにぎわってた

帰路

この後は、阿蘇を後にしてやまなみハイウェイに滑り込む。阿曽から湯布院までは一気に走れることになる。そこまで混む時間でもなく、ただ標高は高い為、相変わらず寒気に震えながら、それでいてMT-09の素直な操作特性の恩恵を感じながらカーブを刻んでいく。あっという間に湯布院に付き、そこからは高速で大分、別府方面に抜け、ジャンクションを経由して出発地点方面へ。高速に乗ってからは拍子抜けするほどスムーズに距離を稼ぎ、予定していた時間とほぼぴったりの時間に帰宅。バイクは翌朝にレンタルしたお店に返せばいいので、帰ってすぐにゆっくり出来て気楽だった。

この日のツーリングルート

おおざっぱにだけど、こんなルート。だいたい400㎞くらい。MT-09はふだん乗っているZX-10Rと同じくらいの航続距離で満タン給油からだいたい200㎞くらいで給油タイミングとなる。ハイオク指定だから、ツーリングの時だけ借りるのなら、もう1つ下の排気量のMT-07の方が2気筒で面白いかもしれない。(ただレンタルしているところは無かったんだよねぇ…。)

地図で見ると大分方面から高千穂峡の方に抜けても面白そうだし、帰省のたびに、とは行かないけれど、九州まで飛行機や新幹線で行ってレンタルバイクを借りてツーリングはオススメです。

この日のだいたいのツーリングルート

2 件のコメント:

  1. 奇遇にも北海道でMT-09トレーサーを借りてました。
    なんか900ccのわりに、極低速のトルクが無くてギクシャクしませんでした?
    トレーサーよりノーマルMT-09のほうが重量は分散して無さそうだけど・・。

    返信削除
    返信
    1. 低速トルクはモリモリという程ではないけど、スムーズに回って3気筒でも滑らかなものだなぁ、と思ってました。
      捻れば必要なだけの加速力もありますし。足がちょっと柔らかいかなと思いましたがツーリングで峠道を走るだけなら10Rよりもこれくらいでちょうどいい感じかも、と思ってました。

      削除