2012年4月16日月曜日

ニュルブルリンクで7分50秒!(8分切り)



2011年式のZX-10Rがニュルブルリンクというドイツのサーキットで疾走する動画があります。BRIDGESTONEのプロダクション用レースタイヤR10とのコラボレーション動画です。タイムは驚きの7分50秒!クルマの話になってしまいますが、ここで8分を切れる事が世界の高性能スポーツカーの一つの基準となっています。コーナリング速度がクルマに比べれば不利なバイクでよくぞそこまで。1週20.8kmの非常に長いサーキット。でも誰でもお金さえ払えば気軽に走れるそうですよ。友人でも走った人いますし。(向こうでバイクを用意するのが一番大変だと思う。)改めて現行のZX-10Rのポテンシャルの高さが証明されたようで、僕もサーキットでのベストを更新せねば!言い訳の出来ない良いマシンに乗ってるのですから、後はライダーが頑張るだけです。

タイムについてはクルマで言うとBMW M3 CSL(M3の)(7分50秒)が同タイム。M3はBMW M(旧BMWモータースポーツ)がチューンしたモデルであり、CSL=Coupe-Sport-Leichtの頭文字を取ったものです。簡単に言ってしまえば、チューンされたM3をさらにエンジンなどをチューンしてまずボディ剛性を上げたり改良をして重くなったものをルーフなどをカーボン化して重心から遠い部分を中心に軽くする。いわゆる「マスの集中化」を行ったモデルなんです。パワーのあるクルマがニュルの直線で一気にタイムを稼ぐのに対し、このCSLはコーナーで少しずつタイムを削り取って行く、そんな車種だと思います。

他にもタイムが近いのはインプレッサWRX STi(7分55秒),NSX Type-R(7分56秒)、R34スカイラインGT-R(NISMOスカイラインR34 GT-R Z-Tune)が7分54秒と言った国産車でも1級の戦闘機のような車種ばかり。現行のNissan GT-Rなんかはもっと速くて(2009年式で7分26秒70、2011年式で7分24秒22)、このニュルでポルシェ997GT2(ターボでRRの2駆モデルで7分32秒02)をベンチマークとして開発したのは有名です。ここでベンチマークとした以上、当然997GT2より速いタイムを出してくるんですが、ポルシェも負けたままではいません。その後、RRで620馬力の怪物マシンである997GT2RS(Racing Sportの略、ドイツ語だからレーンシュポルト)を500台限定で発表します。これが7分18秒!まるで市販車でニュルで一番速いのは俺たちなんだ、と言わんばかりに。何だかスズキの隼(GSX-1300R)とカワサキのZX-12Rのどっちがオーバー300km/hの領域でどちらが速いのか、と言った当時のスズキとカワサキのメーカー同士の競争に似ていますね(笑)

この傾かないカメラはMoto GPとかで使われているジャイロスコピック・カムと呼ばれているジャイロセンサーを組み込んだ物のようです。ジャイロセンサーでバイクの傾きを検知したらサーボモーターでCCD素子を水平に保つ仕組みになっているとか。早い話が「そば屋の出前のカブの後ろの荷台」の高度な技術版だと思います(笑)

でもこのジャイロスコピックカム、発売されてお手頃な値段ならオンボードカメラとして人気出そうですね♪

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