2011年の東京モーターショーを見に東京ビックサイトまで行ってきました。一緒に行った友人がポルシェ好きな事もあり、まずはポルシェのブースから。全て911ですが、上からCarrera S、GT3 Cup、Carreraです。CarreraとCarrera Sは997からモデルチェンジして991(というコードネーム)になった事もあり、注目度はとても高いようでした。ターボのお目見えはまだのようです。「最新のポルシェは最良のポルシェ」という言葉や「形態は機能に従う」と言う言葉が出てくるのも肯けるような丁寧な作りの車のように見えました。
Carrera S(約1400万円のRRモデルエンジンの排気量はCarreraより大)
GT3 Cup(5000万以上するそうです)
Carrera(ベースグレードのRRタイプだけれども約1100万円)
どれも最低1000万以上!所有は無理でもいつか乗ってみたい車です。それとも中古でもいいから、と必ずいつか所有するという信念を持って努力し続けられれば乗れる車なのかもしれません。一度、RR(リアエンジン・リアドライブ)の後ろから蹴飛ばされるようなトラクションを味わってみたい・・特にターボのRRのGT2に乗ってみたいもんです。ターボは4WD化されてしまっているし。
お次はAudi。R8 GTという車が展示されてました。ツヤ消し塗装で何だか只ならぬオーラを放ってます。こういうのもカッコいい。ライトの下のLEDのポジションランプは最近のトレンドになりつつありますね。
Audi R8 GT
ブラブラと今度はSuzukiのブースへ。バイクと車が同じスペースに並んでます。スイスポもモデルチェンジしたようですが、やはりイメージカラーはチャンピオンイエロー。
湾岸ミッドナイト的にやりとりが頭の中で浮かびます。
「例えば、新車を買うとしたらお前なら何を選ぶ?」
「スイフトスポーツしかないでしょう。それもとびきりの変態臭を散りばめたチャンピオンイエローでなければ。」
「それがお前の竜になるのか?」
すみません。バカにしてるわけではなくて自分でも黄色い106に乗ってたくらいなのでこういうホットハッチはむしろ大好きです。
とびきりのチャンピオンイエロー
L2型のGSX-R1000も展示されていて跨りたい人で長蛇の列だったのでこちらは見るだけで諦めました(笑)サイレンサーが右側1本だしになったのはレース上のレギュレーションで市販状態と同じサイレンサー数を保たなければならないため、消音効果がクリア出来るなら2本出しよりも車体の軽くなる1本出しにしたいと聞いた事があります。あとはキャリパーが標準でブレンボのラジアルマウントになってました。
GSX-R1000(L2)
よく考えたら現行のハヤブサには一緒に走った事はあっても跨った事すらなかったので記念に跨っておきました。デビューから時間が経ってるせいかこちらはほとんど並ばずに済みました。カウルの形状とか本当によく考えられてますね。これならハイスピードツーリングしても風圧で疲れる事とかも少なさそうです。
Hayabusa1300(今はもうGSX-1300Rって言わないみたいですね)
ロータスエリーゼを見つつ、ぶらぶら。トヨタ製のエンジンを積んでるんですね。知らなかった。ライトウェイトのミッドシップなんで運転は楽しいでしょうね。
ロータス エリーゼS
KTMのブースではRC8Rが飾られてたりしました。エンジンのリアバンクがシートの真下に来ているので本当に熱そうです。
KTM RC8R
そしてお待ちかねのKawasakiのブースへ。
WSBKで戦うZX-10Rのレーサーも展示されてました。
ZX-10R WSBKレーサー
市販車と大きく違うのはスイングアームです。市販モデルは正トラス(上側に尖る三角形のような形)なのに対してレーサーは逆トラス(下側に尖る三角形)なんです。市販モデルだとスイングアームの下に触媒の大きなチャンバーを備えているので空間的にも苦しいのかもしれませんね。WSBKで逆トラスを採用してるのはホイールやリアサスの交換のし易さを考えての事なのかもしれないですが。
逆トラス型のスイングアーム
見えにくいですが、エキゾーストはLeo Vinceでした。個人的には全日本や8耐で使われてるBEETのエキゾーストが気になります。
Leo Vinceのエキゾーストがついてました
やっぱり一番の目玉はZZR1400からモデルチェンジしたZX-14Rでしょう。カワサキのモデル名はZ=並列4気筒、X=カウル付、14=排気量(1400cc)、R=スーパースポーツという名前の付け方で先代のZZR1400まではZX-14として北米で売られていたんです。つまりRが無いのでスーパースポーツとまでは言っていなかった。それが今回はRを付けて発表。まぁ欧州ではZZR1400のままなんですが。 扱いやすい200馬力をコンセプトにしているのでトラクションコントロールやパワーモードセレクターも備えています。この辺はZX-10Rや1400GTRから進化させて熟成させてきたのかな。カラーリングもキャンディライムでは無い新色みたいですね。ゴールデンブレイズドグリーンと言うそうです。
実際に近くで見るとキレイな色でした。
ストリップモデルも置いてました。フレームも剛性を上げて見直したそうです。
往年のレーサーのKR250があったり
キャンディライムのNinja1000とG'z one TypeXのグリーンが完全に一致(笑)
カワサキのブースには1台も跨れるバイクが無かったのですが、もしかしたら「分からない人は分からないままで良い。乗れない人は乗れないままで良い。」という硬派なメーカーからのメッセージだったりして、とか思ったりしたのでした。でも実際はカワサキのバイクってハンドリングも素直で乗りやすいバイクが多いと思うのだけれど。世間のイメージはそうでもない気がする。「乗りにくい、壊れやすい」というイメージが先行してると思うけど、実際はそうでもないですよ。
ライムグリーンの色も元々、欧米ではかなり不吉な色らしいんです。それこそ上の写真のKR250の時代とか。でもカワサキはサーキットで「何だ!あの不吉な色のマシンは!」ってなって目立つことを選んだそうです。(その前のイメージカラーは赤だったとか。)ライムにしてみて結構勝ちを呼んだこともあり、結果チームカラーになったそう。