2011年10月30日日曜日

新しいメットと10Rのマフラー考

バイクを買い替える時に新しくメットも買い替えました。SHOEIのX-12です。

 SHOEI X-TWELVE YANAGAWAレプリカ

Kawasakiのワークスライダー柳川明のレプリカメット。トレードマークのサメさんも健在です。このメットのシールドにはピンロックシートというもの がついていて、全然曇りません。早い話が二重ガラスと同じような構造をシールドに作って、シールドの内側の暖かい空気と外の冷たい空気の間に空気層を作っ て曇りにくくするものです。このくらいの時期から信号待ちとかだとシールドちょっと開けないと曇るものですが、全然曇りませんでした。真っ暗なところで対 向車のライトとかで乱反射して見にくくなることは予想されますが、夜でも明るい街中を走る時は問題無しです。
http://jp.shoei.com/products/ja/parts_detail_shield.php?id=511

柳川明選手とは? 川崎重工の柳川明物語のページより
http://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/msinfo/press/story/vol01.html

「滑ったら滑ったなりに、跳ねたなら跳ねたなりに乗ればいいのだ。(中略)柳川は、どんなバイクでも乗れてしまう。良いも悪いもなく乗れてしまうのだ。」


もしかしてカワサキのバイクが乗りにくいと言われるのは、柳川さんがどんなバイクでも乗りこなせてしまうので、すぐOKを出してしまうせいなのかもしれない…。

マフラーについても少しずつ増えてきました。ヨシムラから車検対応のスリップオンが出ました。多分、今のところ唯一の車検対応品じゃないかと。

YOSHIMURA Slip-On R-77Jサイクロン EXPORT SPEC

ヨシムラジャパン
http://shop.yoshimura-jp.com/syouhin/syousai.php?id=14140
ヨシムラジャパン 紹介ブログ
http://blog.yoshimura-jp.com/2011/08/r-77jzx-10r-f4d5.html

あとはカワサキと言ったらBEET。Nassert R Evolution JSBのフルエキ。カワサキのキットパーツにもなってるけどそこまで必要かと言われると微妙。ほら趣味でサーキット走ってるだけですから。
http://www.beet.co.jp/kawasaki/zx10r/index.html
 


BEET Nassert R Evolution JSB


音もめちゃめちゃいいです。さすがBEET。タンデムステップは例によって付きません。 


次はAkrapovic(アクラポビッチ)のEvolution Line。もうアイドリングでうるさいの決定なマフラーですね・・・。カッコいいし性能もいいんだろうけど。

Akrapovic Evolution Line

ボゴゴゴー!
 
あんまり爆音なのも(そもそも車検に通らないし迷惑だし…)どうかと思うけど、換えるならある程度性能が良いマフラーが良いと思うのもあって、色々考えてみますかね。Leo VinceとかTwo Brothersとかの海外マフラーも出てるみたいだし。Muzzyは形がめちゃめちゃダサかったので却下の方向で。

2011年10月23日日曜日

そろそろZX-9Rとの思い出を語ろうか

あれは2008年の年明けの頃でした。それまで乗っていた初めてのバイクZZ-R1100がエンジンの不調によりご臨終し、僕は次のバイクへの乗り換えを考えていました。ZZ-Rも今だったらもっと性能を引き出してやれたのに。

ほとんど性能を引き出せないまま別れを告げたZZ-R1100 

都内のバイク屋さんを回っている最中に見つけたZX-9R(C1黒)。跨ってみるとZZ-Rに比べてびっくりするほど軽くて、こういうのもいいな、って思ったのでした。


ZX-9R C1黒 確か欧州仕様だった。

型式C1ということは98年式でこの時点で10年選手。距離は7000kmで少ないけど、うーん。

ZX-9Rのロゴ。無理やり片仮名で読むと「ユメタマ」

                        ZX  ( ゚д゚)  9R
                         \/| y |\/


                           !!( ゚∀゚) ユメタマ
                             (\/\/


5年落ちでも外装ピカピカ。距離は2400km。

もっと新しい年式を!と探していて見つけたのは最終年式(2003年式)の型式F2。コイツが愛車となりました。タンクの左側に小さなエクボがある以外はピカピカ。思えばこのエクボがこの車両は転倒車だったことを暗示していました。当時は気付かなかったけど。

 納車当日。帰りの第3京浜保土ヶ谷PAにて


翌日も湘南の海岸沿いを流して回って稲村ケ崎公園を出た瞬間にエンストして立ちゴケ…。左のジェネレーターカバー付近のカウルが割れて欠けました。


かなり凹んだけど、プラリペア買ってきて自分で修理。

2008年5月のトミンでZX-9Rで初めてサーキットに行く。まだこの頃は膝も擦れなくて写真の通り、地面と膝が遠い(笑)タイヤもOEMのパイロットスポーツだったからかもね。



撮影:Gie氏 

最終的にはこうなりました。

撮影:梨本氏

その後、初めて行った富士スピードウェイでおそるおそる240km/h出して(初めて200km/h以上出した)、ブレーキかけた瞬間、ハンドルがブルブ ルブルって猛烈なジャダー。これは死んだ!って思いました。その後もどうやら160km/h前後からのブレーキングでジャダーが発生する事が分かり、ディ スクを社外品のディスクに換えるまで悩まされ続けました。どうも、ディスクが僕が手に入れる前に事故等で転倒して歪んでしまっていたんだと思います。ダイ ヤルゲージで計っても歪みは規定値内だったし、実走テストしても160km/h以上なんて普通は試しませんから判らなかったんでしょう。サスのオイルが右 と左で違っていて左だけ妙に新しかったり、ディスクのネジロック材が製造から8年とか経っているのに乾ききれていない(多分、もっと最近、塗って組み上げ てる証拠)だったりと、外装のキレイさと走行距離の少なさ、後は僕の見る目の足りなさで見抜けなかったんです。しかし、ディスクを換えた時点で逆に全ての 膿は出し尽くしたと言っても良いと思います。誰に貸しても安心して乗ってもらえる状態にまで手を入れました。ディスクを換えるまでにキャリパーのオーバー ホールやらをやって、ジャダー出なくなったと早とちりしてブレンボのマスター入れてカーボンブレーキホース入れたりして最後はキャリパー以外はみんな手を 入れてしまいましたが(笑)おかげでブレーキ廻りは非常に良い仕上がりになりました。

マフラーも自力で初めて交換。BEETのフルエキにしました。タンデムステップも取らないと付かないので2人乗り出来ないけど、それ以外は良いマフラーでした。

大師PAにて

音も良くて気に入っていたのですが、ノーマルウィンカーだと排気口と近過ぎてコゲてしまって貼り付けウィンカーにしました。

近過ぎて純正のウィンカーは焦げました。

パワーも計ってみたらカタログ値144馬力(おそらくエンジン単体)に対して後軸で141.6馬力出てたので、当たりエンジンでした。普通ZX-9Rは130~135馬力が良いとこらしいです。オイルもSilkolene使い続けて大事にしてきたしね。

エンジン単体出力の8割が後軸出力と言うけど単体なら160馬力前後!?


とまぁ乗っていた期間の3分の2くらいはジャダーに悩まされていましたが、バイクの基本的な操作を覚えるのに付き合ってくれた相棒であり、サーキットでも 良き遊び相手でした。2400kmで買って26000kmまで乗ったから3年間で24000km近く一緒に走り回っていた事になりますね。良いバイクでした。

 ありがとうユメタマ

バイク屋さんで下取りしてもらってからは、店長がビカビカに仕上げてくれて(多分僕が手に入れた時よりもキレイになってるかも)、今日やっと値札が付きま したヨ。約50万だそうです。タイヤも新品のPilot Powerになってました。次の人にも可愛がってもらえるといいね。ありがとう、ユメタマ。

2011年10月16日日曜日

2012年式ZX-10Rに乗り換えました。

2012年式ZX-10R(K型)

2012年型ZX-10R(K型)に乗り換えました。ポルシェの場合は最新のポルシェが最良のポルシェと言いますが、新型が走りに対する最新の"ANSWER"であり、ポルシェほどまでは無いにしても川崎重工からのスーパースポーツについての"ANSWER"だと個人的には思ってます。

8月に予約してからバイクに乗らない周りの友人には話していたんだけど、乗っている友人には極秘で進めてきて、今日やっと納車になったのでついに公開です。ABS無し(受注生産のみ)がJ型、ABS有りがK型みたいですが、3kgしか重さが変わらないことでせっかくなのでABS有りにしました。

詳しい仕様は↓の川崎重工のホームページからどうぞ。
http://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/mcy/street/11_zx1000jk.html

旧型との違いは、下記の4点が主な項目でしょうか。
・新設計フレーム&エンジン
・予測型レースタイプトラクションコントロール(S-KTRC、3段階の介入+OFFで4モード)
・スーパースポーツ専用高精度ABS(KIBS)
・バリアブルパワーモード(Full、Middle、Lowの3段階)
・SHOWA製BPF(ビッグピストンフォーク)サス
・ライド・バイ・ワイヤー(電制スロットル)

仕様はアジア仕様で151馬力になります。フルパワーのEU仕様は200馬力みたいだけど、ライド・バイ・ワイヤーでパワーを抑えているみたい(1万回転以降は惰性で回るだけ)なのをECU書き換えで14000回転まで回るようにすると200馬力になるみたいなので、慣らしが終わったら考えます。

始まりは去年2010年の4月にZX-10Rが来年フルモデルチェンジするらしい、と聞いた事でした。

INSIDE THE NEXT NINJA
http://www.kawasaki-challenge.com/

Teaser Movieを見て素直に乗り換えるならコレと思っていたけれど、当時は車もあったり、まだまだZX-9Rに乗っていたかったこともあって乗り換えは現実にはならないのでした。Now Under Devolopmentって出てくるテロップがカッコよかった。



2011年モデルは去年の11月に予約を取り始めて同月の19日に完売。納車は今年の4月だったのでした。2011年はライムとブラックの2色。これだったらブラックを選んだかもね。

エボニー×フラットエボニー
ライムグリーン×エボニー

2012年モデルはカラーリングのみの変更でライムは僕のと同じ色。もう1色はブラック×グレーの切り替えでライム×ブラックの方が好みだったので、ライムを選択。カワサキもZZ-R1100、ZX-9Rと来て10Rで3台目ですが、何故かライムグリーンが格好良く見えてきてしまうのは、もう既に手遅れなのかも。他のメーカーには乗れないかもね。

 真横から 

メーターもLEDで新しくなりました。見易いです。ちなみに燃費走行するとECO表示も出ます(笑)

最小限の大きさのタンデムシート。外しても中にスペースは殆ど無くて、車検証と記録簿入れるにもギチギチ。ETC入るのかな・・・。何故か初めて会った人を後ろに乗せてタンデムテストはしました。一応、乗れます。ちなみにヘルメットロックはありません。

北見のおっちゃんにも
って言ってもらえると思います。きっと。

※竜:技術の頂点にレーシングカーがあって、それを本物の竜とするなら吊るしのスポーツカーはその鱗を1枚とって付けた良く出来たレプリカ、という発言から来るもの。転じて、本物のチューンドカー、ひいては命を乗せて走れるマシンの事。

昨日は、市内と藤沢~海沿い134号~稲村ケ崎公園~鎌倉~朝比奈峠と100kmほど走ってきたけど、吊るしの状態でこれはすご過ぎ。9Rの時は曲がると意識→考えてアクションを起こすで曲がってたのが、10Rは曲がると意識で、もう勝手に曲がってるイメージ。9Rと比べてホイール1コ分、内側に鼻先が入ってる感じ。後は9Rで剛性が足りないと思ったことは無かったけど、その1.5倍くらい剛性感がある。ガソリン満タンにしてもガソリンがほとんど残っていない時の9Rより軽い。多分、CB400SFとかと同じくらいの車重です。

サスも最初は馴染んでなくて固かったけれど、少しずつ動くようになってきてまだ固いけれども、しっかり動く感じ。リアは結構柔らか目かも。ギアも最初は渋かったけれど、色んなギアを使うことを心掛けてると4速くらいまでは少し当たりがついてきた感じです。慣らしってエンジンだけじゃないのね。

桜木町辺りでFZRに乗ったおじさんにガン見されて「いいだろー」って思ったり、根岸辺りでウルサイ暴走君のZRX400に空ぶかしされまくって閉口したりと色々ありましたが、慣らし中なので意に介さず走りそのものを楽しんできました。

慣らしは800kmまでは4000回転縛りで、その後1600kmまでは6000回転縛り。1600km超えたら1000回転ずつリミット上げて行けばいいんですかね?新車は初めてなので慣らしの仕方がよく分かりません。

2011年10月12日水曜日

オレの方が絶対に幸せだと思った

 雨に打たれる北見と車の中の幸せそうなカップルの対比


ある時店をでると雨になっていた

小走りで仕事に戻る途中 オレは白いセダンの前で立ち止まった

楽しそうなカップルが乗っていた 恋人同士か それとももう夫婦か

年もオレと同じぐらいだった あの頃のオレはチューナーとして行き詰っていた

オレの組むEGは客を選び結果として行き詰っていた 本当に幸せそうな男女だった

対し雨に打たれる作業着のオレは惨めに見えただろう・・ だが

オレの方が絶対に幸せだと思った

<湾岸ミッドナイト第41巻より抜粋>


悪魔のZと呼ばれる車に自分の全てをかけて取り組んでいた頃を振り返るチューナー北見の独白です。それに対する、高木の返事というか独り言。

・・それっておかしいですよ北見サン くくっ

そんなの百倍むこうが幸せでしょう

・・でもわかりますオレも今は

また、北見は第5巻でこんな事も言ってます。

工場はツブしたし・・ 家族も去っていった

 でもオレが一番幸せだッ  19の時からずうっと

今でもオレはスピードにとりつかれている.

これ以上の幸せがドコにあるッ

自分の職人としての極みである最高傑作のZが走っている限り、彼は幸せなんです。

自分の仕事にも言える事ですが、(恋愛や結婚など)十人並の幸せを諦める事と引き換えに技術者としての極みと言う幸せを手に入れられれば、それもまた最高だなって思うんです。自分が関わった仕事(僕の場合は発電所の建設)によって文字通り、見知らぬ人々の心に明かりが灯る、そういう事って技術者として最高の幸せじゃないかと。

多分、僕の今の仕事と家庭を持つことは両立はしないでしょう。事実、周りを見ても破綻した人や家庭を持たない事を選んだ人もいます。多分、両立させられる人もいるんだろうけど、僕にはそれだけの器量が無い。

今の自分にやれるだけの事をこなして技術に対して真摯な気持ちで取り組み続ける事が出来れば、きつい状況でも腐らずに前に歩いて行けるのではないかと思うんです。

明日も頑張ろう。