2011年9月12日月曜日

106手放しました。

表題の通り、106s16を手放した。先週の木曜日に仕事が終わってからいそいそと車に乗り込みまずは給油。横浜から調布までの片道分の給油で良いのが何 とも物悲しい。2000円分のガソリンを入れて、横浜公園ランプから首都高へ。第三京浜までのほんの短い繋ぎだけれども、夕方の渋滞、すり抜けのできない四輪、最後のドライブと言う事を考えて、首都高料金を奢り、贅沢に流すことに。


駐車場で最後の写真撮影

ETCゲートをくぐったら取りあえず、6000rpmまで引っ張りながら3速までシフトアップ。ギンギン回るエンジンと軽くなったフライホイールのおかげで素早く回転が落ちる。アクセルOFFでクイッと鼻面がイン側を向いていく。「ほほぅ。」とは思うもののやはり心は躍らない。「誰か良い人に乗っても らえるといいな。」そう思いながら、夕暮れの第三京浜へ合流。ここへ来て、4速へシフトアップ。106は5速までギアはあるが、4速まででエンジンをちょい回し気味で高速を走りながら右へ左へ旋回するのが好きなのだ。

程なく、港北、川崎を超えて玉川ICへ。ここから地獄の環八。バイクでさえすり抜け出来ないゲロ混みの環八を断続クラッチで進む。うーん、やっぱりクルマは面倒くさい。この時点で時計は18時。ナビの到着予定時刻は18:20と表示されているが、甲州街道入口の下高井戸まではこの様子ではどう考えても無理。

別の角度からも撮影

延々と続く渋滞と束の間の交通の流れを繋ぎながら、甲州街道の看板が見えてきた矢先、路肩寄りの車線を走る106の前に白い物体が。ガソリンスタ ンドに入りそびれた仕事上がりの白バイだった。パニアやら赤色灯やらのせいで、コイツが完全に1車線を塞いでる。申し訳なさそうに緊急でこの場にいるん だ、と弁解代わりに赤色灯が回るが、こちらは白バイの後ろ。追尾される危険もないので、盛大にクラクションを鳴らしてやろうかと思った。(僕は普段、クラクションを鳴らさないけど。)が、最後に残った僅かな良心がウィンカーレバーの先にあるクラクションのボタンを押すのを留めた。

甲州街道に入った時点で残りの距離は6㎞。この辺りから見慣れた道になってくる。「直進してください。」そう言うナビの示す方向にはなぜか舗装路が切れて、あぜ道が。このナビ子ちゃんのおバカさ加減にはよく泣かされた。先月は「直進です!」との囁きに騙されて車一台ギリギリ通れる道に誘い込まれ、 結局行き止まりで700mほどバックで走ったっけ。そんなアホアホなナビ子ちゃんとも今日でお別れ。106との別れは寂しいけれど、ナビ子との別れはせいせいする。

車屋さんについたのは結局19時前だった。査定が終わって車屋さんの社長と買い取り価格について相談。「距離も少ないし、人気色なんですが、いか んせん小傷が多いですよね。」そう、我が106は前のオーナーが下手くそだったようで、あちこちに細かい傷とそれをタッチアップした跡がある。クラッチが 2万kmで終わってしまったのも殆ど前オーナーのせいだろう。無論、僕が乗っていた2年間は新たな傷は増えてない。「また、前の人の乗り方のせいか。。。」ただ、2週間ほど前にディーラーで査定してもらった額よりも僅かにだが、多く買い取ってくれることになった。プラス分は神奈川から東京都へ県を またいだことで自動車税の一部が還付されるとのことで、その分をプラスしてくれたのだ。

こうして目出度く、買い取り商談成立。晴れて僕はクルマを持たない身分となった。106は国産コンパクトやエコカーに比べれば、とても面白いクルマだったと思う。が、所持していた2年の間、どうも分不相応な事をしているようでもやもやしたものが心のどこかに引っかかりを生じていたのも事実。残され たただ一つの真実が僕の心を軽くさせていた。「来月から駐車場代を払わなくて済む。」

帰りは調布駅まで社長が僕の(だった)106で送ってくれることに。「助手席に乗るのは初めてなんで何だか変な感じです。」「皆さん、そう仰るん ですよ。」一しきり話しながら、駅で降りた僕を残して黄色い小さな106は小気味よく走り去っていった。一抹の寂寥感が僕の周りに漂った。

今までありがとう106s16。キミのことは忘れないよ。



買い取られた106は調布のイタフラ車専門店「ROSSOCORSA」で売られています。詳しくは↓のリンクを見れば、僕のだった106の詳細が見れます。詳しい整備内容、モディファイ箇所が見たい方はどうぞ。

http://www.rossocorsa.co.jp/sale_car/used_car/uc110015.html

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